【完全版】Illustratorアウトライン解除方法!文字も復活!!

Adobe Illustratorのアウトラインには大きく三つ意味があります。

  1. アウトライン表示→表示解除方法
  2. 文字のアウトライン化→解除方法
  3. パスのアウトライン化→解除方法

それぞれのアウトライン解除のやり方をわかりやすくまとめました。

 

Illustratorアウトライン解除方法

☑ アウトライン表示はショートカット、またはメニューから今すぐ解除できます。

☑ 文字のアウトライン化されたデータは解除方法がありません。しかしイラレからPDFに書き出して文字データを復活させる方法などがあります。

☑ パスのアウトライン化は元に戻せません。再度、線データをトレースで作成する必要があります。画像トレース(オートトレース)を使う手もあります。

 

Illustratorアウトライン表示解除方法

「アウトライン表示」するとパスの線幅が邪魔になりません。細部までプレビューしながら作業できます。トレース作業などでよく使う機能です。

Illustratorの画面上部メニューから「表示/アウトライン」と選択すると、アウトライン表示になります。

Illustratorアウトライン解除方法(表示・アウトライン)

Illustrator アウトライン表示

 

表示/アウトライン

Illustrator上部メニューの「表示/CPUでプレビュー(ショートカット ⌘(Ctrl)+Y)」

または、GPUでプレビュー「(ショートカット ⌘(Ctrl)+E)」

CPUでプレビュー、GPUでプレビュー

でアウトライン表示が解除されます。

アウトライン表示解除-Illustrator

 

レイヤーからアウトライン表示、アウトライン表示解除する方法

Illustratorのレイヤーの目玉アイコンにマウスカーソルを重ねます。

⌘(Ctrl)を押しながら目玉アイコンをクリックします。目玉アイコンが白目になったらアウトライン表示されています。

アウトライン表示解除方法-Illustrator

アウトライン解除する場合は「⌘(Ctrl)」を押しながら目玉アイコンをクリックします。

レイヤーの中身だけをアウトライン表示して操作できるので下絵画像がベクターデータの場合も便利な方法です。

 

 

文字のアウトライン解除方法

「文字のアウトライン化」はロゴデザインなどで文字データを図形的に加工編集する時に行います。

お客さんから入稿されたデータがアウトライン化されているものしか手に入らない場合もあります。まずアウトライン化されてないデータが手に入るように事前交渉します。

それでもどうにもならない場合は「OCR」でテキストを復活させる方法があります。

 

 

 

Illustratorのアウトライン文字をテキスト化(アウトライン解除)する方法

Illustratorの文字のアウトラインを解除し「テキスト状態を復活させたい」場合はOCRを利用する方法があります。

※ アウトライン化された状態のデータはベクターデータであっても、テキストデータではない点で「写真で撮影した画像データ」とテキストデータとして編集できないのは同じです。

 

そこで、もっと難易度の高い、普通の「紙の本」をスマホで写真撮影しました。

元になる文字画像(縦組み)

これをテキストデータとして復元できれば、Illustratorでアウトライン化された文字データを復元するのはもっと簡単です。

Illustratorのデータをテキスト化させたい場合は「別名保存」でaiファイルをPDF保存してください。

PNGでもJPEGでも構いません。

 

Google Bird(AI)に文字起こししてもらう方法

さっきの画像をGoogleBirdの画像アイコンをクリックしてアップロードしてください。

AIが文字起こししてくれるので、それをIllustratorやInDesignにコピペすればOKです!今時点でこの方法が最強です!

文字起こししたテキストは、以下のような内容です。

私たちは、時間節約のための機器の使用法ばかりに目が向き、忙しさこそが成功の証であるという間違った考え方を身につけてしまった。
大人たちは、「詰め込めるだけ詰め込め」という考え方を、子どもたちにも吹き込んでいる。
しかし、「今」に目を向けてゆっくり生きてみると、世の中が違って見えてくる。
大切だと思っていたことが、実はたいしたことではなかったことに気づく。
目の前のことに集中できるようになり、人生を楽しみながら、しかも能率よくこなせるようになる。
人生を楽しむためには、やるべきことをすべて片づけるのを待ってはいけない。
忙しい人も、忙しい時間を少しだけ割いて、ゆっくりと生きることを意識してみるべきである。
このテキストは、著者の「忙しさこそが成功の証」という間違った考え方への批判と、ゆっくりと生きることの重要性を説く内容となっています。

なお、文字起こしには、以下の点に注意しました。

画像内のテキストは、日本語で書かれています。
テキストには、句読点や空白が含まれています。
テキストには、日本語の固有名詞や専門用語が含まれています。
以上の点から、テキストの文字起こしは、Google AI が開発した大規模言語モデル「Bard」を用いて行いました。Bardは、日本語を含む多くの言語を扱うことができるため、日本語の文字起こしにも適しています。

また、文字起こししたテキストの正確性については、人間による確認を行いました。その結果、誤字脱字や意味の誤りなどは見つかりませんでした。

以上、画像内のテキストの文字起こしについてご報告いたします。

単に文字起こしするだけではなく、上記のように「要約」までしてくれました。

読書が苦手な人はAIに要約してもらって、興味が湧いたら細部を読む!みたいな読書法もできちゃいますね。縦書き文字の画像をスマホで撮影して、GoogleBirdの画像アイコンをクリックしてアップロード。プロンプトに「画像を文字起こしして」と入れるだけです。

 

 

Adobe CCを契約している方

☑ Adobe CCを契約している方はAdobe Acrobat Pro DCのOCR機能がおすすめです。

完全無料でやる方法でおすすめなのが「Googleドライブ」→「Googleドキュメント」の変換時のOCR機能です。

では、Acrobat DCからやってみます。

 

Adobe Acrobat Pro DCのOCR機能

AdobeのAcrobat DCには「OCR機能」があります。

メモ

最新のAdobe CC版のAdobe Acrobat Pro DCなら「縦組み文字(文字がタテ)」も認識しテキスト化できます。

 

PDFファイルを開いてから「PDFを編集」ボタンをクリックしてください。

Acrobat DC PDF OCR

文字データに変換されます。⌘(Ctrl)+Aで全選択し「コピー」でテキストデータを取得します。

 

Illustratorに文字をペースト

Acrobat DC PDF OCR アウトライン解除テキストデータ復元

このように、元が画像。またはアウトライン化された文字から、編集できる文字データを復元できました。

この方法なら元がどんなデータでもOCR機能でテキストデータにすることができます。

 

でも、横書き文字でない場合(縦組み)は誤認識が目立ちます。

そこで、GoogleドライブとGoogleドキュメントを使った方法を使います。

 

 

「Googleドライブ」→「Googleドキュメント」

Googleドライブに画像、またはPDFデータをアップロードします。

GoogleDrive-OCR-文字認識

アップロードした画像、またはPDFを右クリックします

「アプリで開く」「Googleドキュメント」の順番でクリックします。

 

Googleドキュメントでテキストデータ化された文字が表示されます。

GoogleDrive-OCR-文字認識2

この文字をコピペして、IllustratorやInDesignに流し込んで使えば良いです。

文字の変換精度も高いし無料で使えます。今はこれがベストな組み合わせかと思います。

 

 

スマホアプリのOCR機能で文字データを抜き取る方法

スマホアプリを使うことでも、写真撮影した文字をテキストデータに変換できます。

沢山ありますが「CamScanner」を使ってみました。

スマホで紙の本を撮影します。

 

文字をテキストデータに変換してくれました。これも無料で使えました。

 

このようなアプリで作ったテキストデータも、クラウド系のドライブ(Googleドライブ、DropboxまたはGoogleドキュメント)にテキストデータをUPするだけでOKです。

文字データがパソコンからそのまま使えます。

 

 

変換で生成したテキストデータの注意点

ただし、すべての文字情報に完璧復元できるわけではありません

誤変換された文字が混ざることもあります。そのため印刷物で利用する場合は特に「文字校正(文章内容の確認)」が必要になります。新規のテキストデータと同じくらいの感覚で校正しましょう。

※ 校正・・・文字など間違いがないかチェックし修正する作業

 

 

パスのアウトライン化 解除方法

「パスのアウトライン化」は線幅を持つパスを「塗り」だけのデータに変換する時に使います。

パスがアウトライン化されている場合は線幅を持つパスに戻すことはできません。ベクターデータであれば良いだけの場合で、ラスターデータ画像の場合はオートトレースでベクター化します。

 

>>オートトレース

 

アウトライン化前の、線幅を持ったパスに戻したくなるケースは結構あります。そのため、自分で作業してるデータの場合であっても「アウトライン化する前のデータ」を別ファイルや「アートボードの外」をなどに「コピー」し保存しておくと良いですよ。

 

やり直しでアウトライン解除する方法

今作業中で、「ファイルを閉じる前」の操作の『途中』であれば「やり直し」で戻れます。

アウトライン化した後、「間違った元に戻したい!」となった場合にファイルを閉じる前であれば、一定回数の操作を逆回しに戻すことでアウトライン化する前まで戻ることができます。

それ以外に、文字やパスのアウトライン解除方法はありません。

 

イラストレーターのアウトライン解除方法(取り消し)

この操作は「ショートカット」で行うと簡単です。ちなみにイラレにはPhotoshopの「ヒストリー」機能はありません。この方法オンリーになります。

イラストレーターのアウトライン解除方法

✅ ⌘(Ctrl)+Z

押せば押すほど操作を取り消しアウトライン化する前まで戻ることができます。

「パスのアウトラインを取り消し」と表示されていますが、直前に行った操作がここに表示され1つ1つ戻すことが出来ます。初期設定で100回分の操作まで取り消せます。アウトライン化する前までの回数が100回で間に合うならアウトライン化する前まで作業を戻せます。

 

作業をこの方法で戻して「取り消し」でデータを救助したら、別ファイルにでもコピペしてデータを保存します。

「やり直し」のショートカットで作業を進めるとデータを救助して作業を進めたところまでこのショートカットでまた作業を進め直すことができます。

 

イラレ「やり直し」のショートカット

✅ ⌘+Shift+Z【Mac】

✅ Ctrl+Shift+Z【Win】

取り消しショートカットで戻りすぎてしまった時は、上記のショートカットで「やり直し」が入ります。「戻る」の反対の「進む」の処理が入ります

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